乃木坂46の22ndシングル「帰り道は遠回りしたくなる」が、11月14日にリリースされます。
本シングルは、2018年ラストのシングルであり、乃木坂46の人気を支えてきた西野七瀬さん、若月佑美さんが参加する最後の卒業シングルでもあります。
また乃木坂46の名物とも言える映像特典「個人PV」が選抜メンバーしか収録されていないことで、ファンの間で賛否両論を呼んでおり、色々な意味で節目となる楽曲になるのではないでしょうか。
本記事では、表題曲「帰り道は遠回りしたくなる」の楽曲・歌詞解説、「個人PV」の感想と評判を中心に今後の乃木坂46が進んでいく道を占っていきたいと思います。
目次
「帰り道は遠回りしたくなる」楽曲感想と解説
11/9ミュージックステーションで「帰り道は遠回りしたくなる」がTV初披露されました!
とにかく笑顔が印象的なパフォーマンスで、本当は寂しいはずなのに卒業する二人をいつも以上の笑顔で送り出すメンバーを見ていると思わず泣きそうになってしまいました。
乃木坂らしくもあり、乃木坂らしくもないサウンドが乃木坂46らしい
「帰り道は遠回りしたくなる」
作詞:秋元康 作曲:渡邉俊彦
編曲:渡邉俊彦、早川博隆
イントロからピアノとストリングスで始まる切なくも疾走感のあるメロディが印象的。
全体の印象はいわゆる乃木坂46らしい楽曲とも言えるが、低音のハモリが入っていたり、サビ前の「ここ・ では・ ない・ どこ・ かへ・」の部分では一瞬トラップ風の抜けたリズムになったりと、意欲的な仕掛けもある面白い曲だと思いました。
そういう意味では今までの乃木坂らしさから、新しい乃木坂らしさも感じさせるが、あくまでも心地いいメロディと抑えめでクセのない歌声は、やっぱり乃木坂っぽい。
たとえばサビ後半の印象的な繰り返しフレーズ
「今 行きたい 行きたい 行きたい 行きたい」
この部分は、ボーカルのボリュームを段々と上げて感情的に抑揚をつけてもいいところだが、抑えめになっている。
もちろん多分わざと。それがクールだけど内に秘めた衝動の表現になっている。
この辺のさじ加減、フルで聴いてこそジワジワ良さが分かるところが、個人的に乃木坂曲が好きな理由だが、逆に初聴きでインパクトを残しずらい点でもある。
この乃木坂のトーン&マナーは、きっと一期生の主力メンバーが全員卒業するまでは守られるのだと思うけど、この卒業ラッシュだとその日も近い??かもしれませんね。
(そんな乃木坂見てみたい、でも見たくない?!
ファンサービス満載のMV!小ネタ、オマージュ紹介
「帰り道は遠回りしたくなる」の注目ポイントは、これまでの乃木坂46の曲や活動へのオマージュが満載なところ。
初オンエアの時にも話題になりましたが、
- イントロは「ハルジオンが咲く頃」のフレーズが使われている
など随所にファンが喜ぶ小ネタがあります。
【MV編】
- カラオケのシーンの曲が「気づいたら片想い」。なーちゃん初センター曲!
- ラスト付近のダンスシーンが「気づいたら片想い」。ちなみに最初の「運命には分かれ道がある」の文字が、黒背景に白文字で入るところもちょっと片想い風ですね
- アイドルにならなかった なーちゃんが「あさひなぐ」の東島旭っぽい。あの丸メガネっこ姿は、あさひなぐを思い出さずに入られません
- どいやさん登場
- 真夏さんの「おかえり」
ファンの方はもちろんご存知だと思いますが、2014年『2nd Year Birthday Live』で西野さんが映像シーンでのナレーションで「真夏、おかえり」と告げたことで、色々あって不仲説もあった二人の溝が埋まった重要な言葉。今度はそれを真夏さんが言うのが泣ける・・・
あとMVではありませんがライブパフォーマンスでは
- 「サヨナラの意味」オマージュ??
サヨナラの意味の振り付けで、ななみんを中心に、まいやんとなーちゃんの3人が向かいあって微笑むところがありますが、そっくりの振りが出てきますね(なーちゃん中心に、まいやんと飛鳥ちゃんが三角形になるところ
これは受け継がれるのか… pic.twitter.com/d6Pz0frCF3
— しゃび (@shabilily) 2018年11月9日
他にもまだありそうですが、、、発見したらぜひ教えてください。
ちなみにMV監督は、関和亮さん。
乃木坂では「涙がまだ悲しみだった頃」MVや個人PVも担当しており、星野源の「アイデア」のMVも監督されています。
「帰り道は遠回りしたくなる」個人PVの評判と感想
本作の個人PVは選抜メンバーのみ収録となっています。
これまではメンバー全員の個人PVが制作されていたこともあり、アンダーが軽視されすぎではないかと賛否両論がありました。
個人的には、軽視されているとは思いませんが「個人PVこそ映像の乃木坂たる所以」と言う意見には同意です。
全員のPVが楽しみだったので残念・・・としか言いようがありません。(理由は分かりませんが、こういうところはケチらないでほしい)
個人PV、個人的ベスト&感想
個人PV予告編を見て面白そうだと思った個人的ベストを抜粋して紹介します。
西野七瀬『パワハラ部長 西野』
公開初日にYouTube急上昇1位も獲得!
最後にぶっこんで来た印象(笑)
卒業後の女優活動の幅も広がりそうで、楽しみですね。
「なぁさん出るやん!大きい声出るやん!!」
なーちゃんは個人PV以外にも特典映像「Documentary of 西野七瀬 ~あなたとあの季節に出逢えてよかった~」もマストですね。
(Type-Dに収録)
>>>「帰り道は遠回りしたくなる(TYPE-D)(Blu-ray Disc付)(特典なし)」
桜井玲香『ブルー、レイ。』
監督は乃木坂46ではおなじみの伊藤衆人監督。
タイトル、ダジャレっすね。
伊藤監督はこれで現メンバー全員撮影制覇したそうです。
「キャプテン綺麗、彼女にしたい!」って言いたくなる
井上小百合『Weekend』
井上さんのことはセーラームーンミュージカルを見て、もっと好きになりました。
器用なようで不器用で、真面目に物事を考えてそうなところも好きです。(PVの感想じゃない・・・
「写真集買います!」
斉藤優里『白玉優里のこねラップ!』
ゆったんが歌モノへの無謀な挑戦?!
いやいや、めっちゃ魅力が引き出されてます。
ほんと曲も秀逸!売ってほしい(エンドロールによると音楽はニシノアサキさんという方が担当されているようです
「ゆったん、とゆったり したい!」
梅澤美波『AMERICAN DIENER』
注目は殺し屋梅ちゃんによる主題歌「お命ちょうダイナー」
これも曲が好み!UKロック、シューゲイザー的な?
ギターソロかっこいい!
「全部ちょうダイナー!」
白石麻衣『マジっ子まいやん』
はい、なにも言うことありませんね
最高です、魔法かけてください
「ぱっぱぴぷっぱっぱぴぷぱぺっ♪ぱっぱぴぷっぱっ♪」
大園桃子『あね おとうと』
前回20thシングルの個人PV「SUTERU」でも思ったのですが、素なのか演技なのか分かりませんが惹きつける芝居をしますよね。
本作ではなんかサイコパス感・・・個性的な女優さんになれそう。
「桃子ね〜」
他にも
堀未央奈さんの『FUJIBAKAMA』も本編を見てみたい。映像が面白い。
でも堀さんの個人PVはやっぱり「ホリースターダスト」が好きすぎる。
「地球の男はみんな、そう言うよね( ̄ー ̄)」
なんやかんやで個人PVはぶっちゃけ選びきれないので、皆さんぜひ全部買って観ましょう。
「帰り道は遠回りしたくなる」の売上は?
初日売上が822,049枚でオリコン1位を獲得!前回シングル「ジコチューで行こう!」の774,370枚を上回る上々の滑り出しとなりました。
初週売上は1,063,000枚となり、11/26付オリコン週間ランキングで初登場1位を獲得!シングル1位は通算&連続21作目となりました。
ちなみに近年、本当の意味での音楽人気はCD売上よりも配信チャートを見るべきだと言われますが、AppleMusicやSpotifyなど配信チャートでもTOP5入りしていました。
「帰り道は遠回りしたくなる」選抜メンバー
選抜メンバーは賛否両論
22ndシングルの選抜メンバーは、2018年9月24日放送の「乃木坂工事中」で発表されました。
フォーメーションは20th,21stシングルと同じく
「7-7-7」の21名(14福神)
本来メンバー個人をもっとクローズアップしていくなら、以前のように音楽番組などで映像に映る機会の多くなる16〜18名のフォーメーションが理想的。
パフォーマンス的にも人数が多すぎると見栄えが落ちる。
しかし主力メンバーが続々と卒業する中、勢いのある三期生をプッシュしておきたい反面、一期・二期アンダーにも当然選抜に入っていておかしくないメンバーが多くいるなど、乃木坂46の悩ましい状況を表しています。
個人的には、これ以上二期生にチャンスが無いなら、アンダーをけやき坂46のように別グループとしてもっとメディア露出を増やして欲しいです(いつかアンダーでMステ希望!
センターは卒業する西野七瀬
センターは、2018年内の活動を持って卒業を発表しており、本シングルが乃木坂46として最後のシングルとなる西野七瀬さん。
11thシングル「命は美しい」以来の単独センターで、ダブルセンターを含めると3作ぶり計7回目。これは卒業した生駒里奈さんの6回を超えて単独最多となります。
また三期生の伊藤理々杏さん、佐藤楓さんが初選抜入りしています。
1列目
梅澤美波、山下美月、齋藤飛鳥、西野七瀬(センター)、白石麻衣、生田絵梨花、与田祐希2列目
衛藤美彩、秋元真夏、堀未央奈、若月佑美、星野みなみ、桜井玲香、松村沙友理3列目
斉藤優里、井上小百合、佐藤楓、大園桃子、伊藤理々杏、新内眞衣、高山一実
注目は、西野さんと同じく2018年で卒業する若月佑美さん!
2列目真ん中のいわゆる裏センターに若月さんが入るフォーメーションとなりました。
個人的に「音が出ないギター」「無口なライオン」で印象的なペアぶりを魅せてきた西野&若月の縦並びが楽しみです。
「帰り道は遠回りしたくなる」カップリング、予約特典など
カップリング曲
カップリングは、表題曲の他に6曲収録。
1.「キャラバンは眠らない」MV有り
(伊藤理々杏、岩本蓮加、梅澤美波、大園桃子、北野日奈子、久保史緒里、齋藤飛鳥、佐藤楓、鈴木絢音、寺田蘭世、樋口日奈、星野みなみ、堀未央奈、山下美月、与田祐希、渡辺みり愛)
次代を担うであろう若手メンバーで構成された楽曲。
制服姿がまだ似合う年齢のメンバーが多いこともあり、初期乃木坂の雰囲気を感じさせるMVとなっています。
2.「つづく」MV有り
(西野七瀬)
なーちゃん最後のソロ曲!
泣けます。。。
3.「日常」MV有り
(22ndシングル アンダーメンバー)
アンダーらしいクールでかっこいい楽曲。(かなり好きです
そして注目は何と言っても、センターをつとめる北野日奈子さん!
MVでは、これまでの元気なイメージではなく、大人っぽい表情でクールに踊る新たな一面にも注目。
最近ぐっと綺麗になっており、今後の更なる活躍が楽しみです。休養中は心配しましたが、これで正真正銘の完全復活となるといいですね。
4.「告白の順番」MV有り
(ユニット名:女子校カルテット)
秋元真夏、桜井玲香、中田花奈、若月佑美の4名による女子校カルテットの楽曲。
実質的に若月さんの門出を祝う卒業曲&MVですね(涙
5.「ショパンの嘘つき」
(生田絵梨花、白石麻衣、松村沙友理)
ありそうでなかった意外なユニット。
いくちゃんの歌声を堪能できます!
6.「知りたいこと」
(齋藤飛鳥、星野みなみ、山下美月、与田祐希)
同ユニットに齋藤飛鳥さんと星野みなみさんがいることに歓喜しているファンも多いのではないでしょうか。
Type別特典映像、予約特典など
特典映像
Type別の詳細は
<Type-A>
「帰り道は遠回りしたくなる」「つづく」Music Video
★個人PV
生田絵梨花、井上小百合、衛藤美彩、白石麻衣、星野みなみ、松村沙友理、与田祐希<Type-B>
「帰り道は遠回りしたくなる」「日常」Music Video
★個人PV
秋元真夏、伊藤理々杏、梅澤美波、齋藤飛鳥、高山一実、山下美月、若月佑美<Type-C>
「帰り道は遠回りしたくなる」「告白の順番」Music Video
★個人PV
大園桃子、斉藤優里、桜井玲香、佐藤楓、新内眞衣、西野七瀬、堀未央奈<Type-D>
「帰り道は遠回りしたくなる」「キャラバンは眠らない」Music Video
★Documentary of 西野七瀬
~あなたとあの季節に出逢えてよかった~
封入特典
初回仕様限定(CD+Blu-ray)盤 各タイプ共通封入特典は
・「全国イベント参加券orスペシャルプレゼント応募券」1枚
・乃木坂46メンバー生写真1枚(ランダム封入)
店舗別特典
店舗別特典は各ショップの購入ページでご確認くださいね。
まとめ:ヒット祈願&この先の乃木坂46
恒例のヒット祈願は、2018年11月4日の乃木坂工事中で放送されました。
今回は鎌倉から乃木坂までの約46kmをMVロケ地など思い出の場所を、西野さんと馴染みのメンバーが一緒に寄り道するという企画。
最初は、仲良しの高山一実さん。
4thシングル「制服のマネキン」のMV撮影時、3列目だった西野さん(今では考えられませんが)はどうせ映らないから・・・と不貞腐れて変顔していたという秘話も。
次に同級生メンバーの中から若月佑美さん・井上小百合さん・中田花奈さんが登場。
西野さんが初センターをつとめた8thシングル「気づいたら片想い」のワンシーンを再現。
そして秋元真夏さんとの寄り道では横浜へ。
今回のMVでもオマージュされている「真夏 おかえり」にまつわるエピソードをツーショットで振り返っていたのが印象的。
(思わず二人で涙する場面も、、、こうやって思い出として振り返れるって乃木坂はつくづく素敵なグループだなと思う一方、いよいよ西野さんの卒業が近づいてきたんだと寂しくなります
>>>二人のわだかまりが解消された2ndバースデーライブ
さらに11月18日も引き続き22枚目シングルのヒット祈願が放送。
最初は、生田絵梨花さんと斉藤優里さん。
年下の生田さんが、西野さんに相談ごとをされていた(?)という意外なエピソードも披露。
続いて登場したのは、与田祐希さん。
3期生加入当時、与田さんを紹介したのが西野さん。それから18thシングル「逃げ水」でも初センターの与田さんを隣で支えるなど、西野さんにお姉さんイメージがつきはじめたのも3期生が入ってからでしたね。
そして初の全国握手会を開催したよみうりランドでは、伊藤理々杏さんと佐藤楓さんが登場。
番組初期に「太った鳩を見るのが好き・・・」と泣きながら話していた西野さんの懐かしいVTRも流れました。(最初は泣き虫キャラだった西野さんの成長を見ると感慨深いですね・・・
そして最後は、現乃木坂のツートップ白石麻衣さんが登場!
西野さんにとって白石さんは、気軽に抱きつくこともできなかった憧れの存在。それがいつの間にか肩を並べる存在となりWセンターも経験するなど戦友といってもいい関係に。
乃木坂46のエースとしてグループ人気を牽引してきた二人ですが、ツーショットで深い会話をする場面はこれまでほとんど見ることができなかったので、今回は貴重なシーンを見ることができました。
主力メンバーの卒業ラッシュと世代交代への不安など、乃木坂46を取り巻く状況は変化の時を迎えています。
でもなにはともあれ!
年末までの22ndシングル期間を目一杯楽しみたいですね。
以上、おるかでした!
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