- 仕事がつまらない
- 今の会社では自分のやりたいことが実現できないと感じる
- 最近、商品やサービスの話ではなく組織や人事の話ばかりしている
もしこれらに当てはまるようなら、
あなたの会社は大企業病に陥ってるかもしれません。
本記事では、自分の会社が大企業病かどうか?の診断ができます。
ブラック企業から大手優良企業、そしてベンチャーが上場会社になる過程も経験した筆者が、社内社外の独自調査により、大企業病の兆候と対処法を解説。
もし自分の会社が大企業病だった場合に、個人として出来る対処法を紹介します。
大企業病とは?
大企業病とは
組織が大きくなることにより経営者と従業員の意思疎通が不十分となり、組織内部に官僚主義、セクショナリズム、事なかれ主義、縦割り主義などが蔓延している状態。組織の非活性をもたらし、社員は不要な仕事を作り出し、細分化された仕事をこなすようになる傾向がある。
とありますが
大企業病は必ずしも規模の大きい企業だけに起きるわけではありません。
売上や組織規模が大きいほど、大企業病に陥る可能性は高いですが、ベンチャーや中小企業でも大企業病になっている可能性はあります。
- 何となく我が社も大企業病のような気がする
- もしそうだったら、転職なり何かしら行動しないと…
- でも本当に大企業病かどうか分からない…
そんなフワッとした危機感のある方に、あなたの会社が大企業病か否かの症状、事例を紹介していきます。
もし当てはまっていたら、自分の会社はハッキリと大企業病なんだと認識しましょう。
大企業病の症状、兆候と事例
あなたの会社でこんなコト起きてませんか?
もしこれから上げるリストに当てはまっている点があれば、あなたは大企業病の会社に所属していることになります。
組織・制度、上司、同僚、部下の切り口で、大企業病の兆候と事例を紹介します。
組織・制度編
- 毎年何かしらの新しい制度、ルールが作られる
- 抜本的改革といいながら、横文字のセクション、プロジェクト名が増えた
- 他の部署が何をしてるか正直よく分からない
- トップが「聖域なき改革、横断的、フラットな組織」という言葉を使う頻度が多くなった
- その結果、セクションや子会社が増えた
- そして営業現場出身ではない、管理部門の人間が出世し始めた
上司編
- 新しい提案をしろと言われるが、いざ提案をすると「発想としてはありかもね」と表面上は聞く耳を持ってくれるが決して実現はしない
- 少額の経費、些細な報告でも怠ると「聞いてない」と機嫌が悪くなる
- 社内用の資料作成なのに、部署別に複数パターン準備させられる
同僚編
- 以前より飲み会の話題に会社の愚痴や批判が多くなってきた
- やたら頼み事をしてくるが、こちらの頼み事はやってくれない。あるいは表面上は「やっとくよ」と協力的だが「できた?」と聞くと「まだ…」いつまでたっても手をつける気配はない
- 同期で一番尖っていた奴が、いつの間にか典型的サラリーマンの振る舞いをするようになっていた
部下編
- 新しい仕事に躊躇しがちで、自分で考える前にすぐやり方を聞いてくる
- 業務にはすべてマニュアルがあると思っている、制度やルールに従順
- 優秀で期待してる人材ほどすぐ辞めてしまう
どうでしょうか?
この内、一つでも当てはまっていたら「大企業病の兆候あり」と言えるでしょう。
そして一旦、大企業病化してしまうと残念ながら内部から自力で治癒することは困難です。
その時には現状を維持したい既得権益を持った勢力が強くなりすぎていて、みんな変わらなければいけないと認識しているにも関わらず、経営が傾き始めても自浄作用が機能しないのです。
そして経営不振が続き、いよいよ株主や外部の圧力に耐えきれなくなって初めて大規模リストラが行われます。(結局、外圧によってしか変われないことがほとんど
(大企業病の原因と組織の行く末については「会社の老化は止められない――未来を開くための組織不可逆論」という本がすごく分かりやすいので参考まで!
でも決して大企業および大企業病を否定しているわけではありません。
会社が成長期にあるときは人材の質に頼らず規模を大きくしていく必要があり、一定の制度やルールを設けて均質的に業務を回す方が効率的です。
大企業病の基本的な原因である管理体制の強化は、会社の成長にとって避けて通ることができないのです。
そして大企業病の会社で働く人は、歯車化してしまうデメリットがある一方で、安定という恩恵を受けられることも事実です。
会社を辞めたいと思っている方の中で大企業病に原因がある場合は、短絡的にネガティブに考える前にまず、自分は恵まれた環境にいるのだということを認識しておきましょう。
大企業病が嫌になった時の対処法
大企業病にうんざりしてる、辞めたいと思っているあなた。
残念ながら会社や上司の愚痴を言っても組織は変わりませんよね。
また大企業病=経営不振というイメージがあるかもしれませんが、必ずしもそういうわけではありません。
大企業病でも末期でなければ、優良企業、伸び盛りの企業はいくらでもあります。
会社の業績が悪くないのに、組織が本気で大企業病を是正するベクトルに向かうことは残念ながらあまりありません。(だからこそ根が深いのですが
そこで大企業病の兆候を克服出来る企業は真のビジョナリーカンパニーと言えますが、そういう会社に巡り会える確率は限りなく低いでしょう。
何度も言いますか、大企業病の会社=悪い会社ではありません。
「会社の業績と個人の働きがい・幸せは必ずしもイコールにならない」
というだけです。
だから会社はお金をもらう場所と割り切って、悪く言えば歯車となって働くスタイルも全然ありです。
大企業病の会社は、むしろ制度や組織管理がしっかりしてるという点で、面白みはないけど非常に働きやすい会社とも言えます。
なので、
もしあなたが大企業病の会社を辞めたい…と思っているのなら、まず自分の価値観と環境・将来像を見つめてみてください。
本当は長期で休みを取って旅に出るのが一番なのですが、それができない場合は1週間だけ冷静な環境で考えてみてください。
会社を辞めるなり、転職するなり、あるいは会社に喧嘩を売ってみるなり、行動するのはそれからでも遅くありません。
(余談ですが、旅は本当におすすめです。特に海外一人旅。自分が何者でもない状況で、自分と他者の関係を見つめ直すにはうってつけの環境です
自分の価値観を見つめる質問
これから仕事や生き方に対する価値観を見つめる質問をします。
そして、あえて逆の考え方も紹介します。
仕事帰りに愚痴ってる人生でいいのか?
→いや上手にストレス発散して意外と楽しい生き方と言えるかもしれませんよ
古代ローマの時代から、庶民の愚痴は生きる術であり嗜みです。恥じるべきことでもありません。
(悩んでいるときに歴史に学ぶのはおすすめ
新しい提案、面白ことができない、やりがいのない仕事でいいのか?
→やりがいとか、チャレンジする機会は、会社以外にもあるはずです
スマホゲームをやり込んだり、YouTubeで動画掘ったり、アイドル追っかけるのも楽しいですよね??
それってやりがいですよね。
今の会社にいても、やりがいを感じたり何かにチャレンジすることは可能です。
もし車のデザインがしたいのに、食品メーカーの経理をしてたら別ですが…
まあそれでも、やろうと思えば実現するかは別としても、SNSに投稿したりクラファンしたり方法はゼロではありません
働き方が社会問題になっている近年、ありがたいことに様々なサービスが充実してきています。(例えば、正社員の安定性とフリーランスの自由な働き方をあわせ持つ 新しい働き方を支援してくれるサービス(Midworks)など
>>>「Midworks」のメリット
今の組織では自分が埋もれてしまうのではないか?もっと自分の可能性を活かせる仕事がしたい!?
→最近よくある「好きな事をしよう!」という考えに影響されすぎていませんか?
冷静に考えてみましょう。
好きな事をすることは否定しませんし、私もそれが一番良いと思ってます。
でも本当に好きな事や没頭できることがない人は、どこに行っても埋もれず自分を活かすことなんて できませんよね。
好きな事は好きな事としてやればいいのであって、仕事にする必要もありません。
もし絶対に好きな事を仕事にしたいと思っていたら、既にあなたは今の会社を辞めているはずです。何かしら行動してるはずです。
辞めてないなら、まだ好きの本気度や情熱が満ちていないのかも。満ちてくるのを待ちましょう。
余談ですが、スティーブ・ジョブズは、かつてコカコーラのジョンスカリーをスカウトする際に
「一生、砂糖水を売っている人生でいいのかい?」
と言いました。
私はスカリーに言いたい
「君は本当にコンピュータを売りたいのかい?」
そしてスティーブにも言いたい
「OK.スティーブ、砂糖水を売る人生は最高さ!」
>>>あせらずに転職エージェントサービスでキャリアカウンセリングを受けて客観的に自分を見つめてみるのもありです(無料なので損はありませんし、自分の市場価値を知るのにうってつけです
「DODA」公式サイトを見てみる一度きりの人生、会社じゃなくて自分のために生きるべきじゃないか?
→それマジで言ってます?
自分のために生きる人生って本当に幸せなのかな…
家族のため、人のために、自分以外のために生きれるって極上の幸せだと思います。
「自分のため」を求めるとキリがありません。
承認欲求には果てがないからです。
やりがいも欲しい、お金も欲しい。次は地位も名誉も欲しくなる…名誉が手に入ったら、もっと名声が欲しくなる。
常に人に認められていないと気が済まない。
これだと絶対に一生幸せになんかなれない。
他人のために生きて、少しの感謝と少しの仲間がいる方が、幸せ度は高くないか?
利他的に生きる幸せを知るには、己(利己的な自分の根源)を知ること。
面白くてためになりますよ
まとめ:いろいろ囚われずに行こう
ここまで読んでいただいた方には申し訳ありませんが、
この記事に 絶対的な解決策やあなたの行動を決める答えはありません。
ただ色々な角度の見方を示しているだけです。
最近、特にSNSでは心地よい誘い文句にあふれています。
- サラリーマン辞めてフリーになろう
- 副業しよう
- 会社から解放された生き方、最高〜
- 好きなことでお金を稼ごう
などなど。
私はこれらを全然否定しませんし、むしろ肯定派です。
一生、会社に身を捧げる人生よりは、よっぽど良いと思います。
でも違う見方もあります。
今は、つまらない会社にいながらでも楽しく生きる方法やコミュニティがたくさんあります。
「選択肢は常に色々あるよ」
このことだけは覚えておきたいものです。
正直なところ大企業病の会社って、安定感が魅力だと思います。(もちろんその安定は長くなく、いずれは危うくなるでしょうが・・・
ちなみに私はベンチャー経験もありますが、明日潰れるかも分からないのにハードワークするのって長くは続きません。確かにその最中は、ハイになっていて充実感もめっちゃ高いのですが、10年続けばいい方ではないかと思います。
もし今あなたが大企業病の会社にいるなら、恵まれた環境にいるのだと一旦認識しましょう。
そして大企業病のせいで病んでいるくらいなら、この恵まれた環境を生かしてうまく利用してやろうと考える方が健康的だと思うんですよね。
近年、出世したくない若者・管理職になりたくない20〜30代が話題になりますが、ある意味まともな”個人主義”が育ってきたのだと思います。
経営者や上司としては、どうモチベーションを高めたらいいのか・・・頭の痛い悩ましい問題ではありますが、自社だけで何とかしようとすると上手くいかないと思います。
自社内で解決するのが理想ではありますが、それを諦めることから始めないと解決策は出てこない。そう思います。
具体的には、会社に縛りつけないこと。例えば、副業・複業を認める、会社以外の活動も褒めるetc
これからの社会は、他社や他のコミュニティの力を借りて、緩い組織同士のつながりこそ働く人の充実感を高められるのだと思います。
一方、会社員や自営・フリー問わず働く側の人間としては、
何か絶対的な一つのもの(あるいは居場所)にこだわらず、個人同士のゆるい連帯感を大切にして行くのが良いのではないかと思います。
既成の枠にとらわれず、あらゆる可能性を拡げて考えて行きましょう!
(自己啓発的になり本意ではないのですが、結局そうなっちゃいました・・・
以上、おるかでした。
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