【盃を交わす】絶対裏切らないという信頼関係について

会社において誰が一番に評価されるのか?
社長や役員になる人はどんな人なのか?
上司に媚びへつらっているだけで仕事ができない人がなぜ出世するのか?

そんな疑問を持った事はないでしょうか。

それは「こいつは絶対裏切らなそう」という、結構適当な理由だったりします。

血縁のない人同士が絆を強固にするために「盃を交わす」などと言います。

なぜそのような仕事の実力とは関係のない”信頼関係”が会社において優先されてしまうのでしょうか。

この記事では、そんなちょっと泥臭いコト、社内政治の傾向と対策について考えてみたいと思います。

(盃の交わし方について知りたかった方だったらごめんなさい。お酒のつぎ方、飲み方について参考になりそうなリンクを貼っておきます「三三九度の盃を交わす意味や由来」)

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実績がなくても評価される人、実績が悪くても出世する人

会社において評価される人とは、会社の利益に貢献している人だと思います。

では会社の利益とは何かというと・・・まず、数字で示す事のできる利益・・・売上高や契約件数、経費削減額などが挙げられます。

でもあなたの会社では本当に会社の利益に貢献している人から順に評価されていますか?

意外と、数字で示す事のできない、目に見えない利益というものも重要なのではないでしょうか?

例えば、会社の社風を体現している社員・経営者の言葉を正確に伝える事ができる人間・・・あるいは上司にイエスしか言わない太鼓持ちまで。

もし貴方のまわりに実績が悪くても評価され続ける人がいるとすれば、そんな人ではないでしょうか?

もちろん、そんな人が良いというわけではありません。大抵の場合、そういう人は社内においても嫌われ者であることが多いように思います。

「結果も出していないのに、太鼓もちだけで評価されている」ともいえるからです。

実際にそうかもしれません。そんな人が評価される会社は早々に潰れてしまうかもしれません。「自分ならそうはなりたくない」と思う人のほうが多い事でしょう。

しかしながら、こういうケースは厳然たる事実として存在する事は確かだと思います。

自分が経営者だったらどんな社員を評価するか?

経営者の立場に立って考えると、実績がなくても評価する理由が分からなくもありません。何事も相手の立場、逆の立場で考えてみることは大事です。

例えば、もし自分が小さい商店の個人経営者だったら・・・

お金の管理を誰に任せるでしょうか?

従業員が不正をするかもしれません。売上げを持ち逃げされてしまうかもしれません。

従業員を信頼できない社長は経営者失格だ、と従業員の立場なら思いますが、実際に自分が社長だったらどう考えるでしょうか。

部下のことは絶対に疑ったりしない!といえる自信は自分にはありません。
(むしろリスク管理として当然という考えもあります)

そうなると、自分のことを絶対に裏切らない社員を評価する気持ちも多少分かります。

もちろん「実績で裏切らない」のが一番ですが、「自分を裏切らない」人への評価が甘くなるのは人情ではないでしょうか。

経営者は孤独です。

雇用者と被雇用者の間には埋まらない溝があります。手塩にかけて育てた部下に、クライアントごと他社に転職されたり、独立する社員を「裏切り者」と思いたくなる事もあるでしょう。

また先ほど、実績がないのに重用される人は社内で嫌われるといいました。でも社長や経営者の立場からすると、自分の代わりに嫌われ役になってくれる人とも考えらえるのです。

経営者は孤独がゆえに、部下の能力ではなく、会社の理念に共感しているでもなく、ただ忠誠心が強いだけの無能な部下を重用してしまうミスを犯してしまう。そうなると時には実績を捏造しても「絶対裏切らない人間」を昇進・昇格の口実とすることさえあります。

なぜなら孤独を埋める事ができる最も安心なものは、盃を交した信頼関係だからです。

会社は人間の営みであり、評価といっても所詮は人間のする行為です。完璧はありえません。

そして残念ながらそれが現実だったりするんですよね。

信頼関係を築く方法、そのステップと秘訣

とここまで、極論で話を展開してしまいましたが、もちろん一番の理想は「実績でも人間的にも信頼される」ことだと思います。

仕事はできるけど信頼されない人間にはなりたくありません。

かといって、仕事はできないけどゴマすりだけで評価される人間にもなりたくありません。

普通は誰しもそう思うのではないでしょうか。

しかし実績を出す為には、時に上長の意に反した提案をしなければならないこともあるでしょう。

では、そんな時はどうすればいいのか?
3つ選択肢を考えてみました。

  1. 自分の提案を引っ込めて上司の指示に従う
  2. 上司に反対し納得させて自分の案を押し通す
  3. 意を汲んだフリをして自分の案で進める(結果が出てから報告する)

さて、あなたならどうしますか?

それは自分の立場とこれまで積み上げてきた信頼の”残高”によると思います。

その考えでいくと、入社して日が浅い場合には①が無難です。

そして「指示に従う」という信頼を積み上げてから②の段階へ。

更に自分のキャラクターをよく理解してもらったら③もアリ。

といった感じ。

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まとめ:やっぱり自由に生きよう

ここまで、会社の現実や組織で評価されるための立ち振る舞いについて考察してきました。

自分自身そういう泥臭い政治とは無縁なポジションで楽しく仕事をしたいと思っています。

デザインとかクリエイションとか、一見そういうものとは関係なさそうな仕事に携わっていますが、実際のところはクライアントの社内政治事情に振り回されたりと無縁ではいられません。

と身もふたもない話をしてしまいましたが、、、

わたしが言いたかったことは、こんな現実を知った上で、こんなこと無視していこう!ってこと。

これから社会にでる方!

会社に染まって変に達観しないようにしてください。10年後の同窓会で「なんかあいつ変わったな」と言われる つまらない大人にならないように!

今まさにこういう現実に直面して嫌気がさしている人!

必要以上に失望するのはやめましょう。ちょっと期待しすぎです。

社内政治的なものってどこにでもあると思って、あらかじめ勉強しておきましょう。知っておいて損はありません。

備えあれば憂いなし。備えた上で迎合しないこと。

そして最後に何よりも仕事や人生にがっかりしないで欲しいなと思います。

どうにもならなければ転職すればいいし、違う世界だってあります。

それを分かってくれる仲間は必ずどこかにいますから。

以上、おるかでした〜。

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