「逃げろ!今すぐ逃げるんだ!
責任放棄したって命までとられるわけじゃない!!」
これは私がまだ20代前半だった頃の話。
こんにちは、おるかです!
ここでは社畜リーマンになって失敗しない為の思考法を、自分の経験を交えて紹介したいと思います。
これから社会人を目指す学生さん。入社数年経って何となく悩んでいる方、今のままでいいのかなと感じている人。その中でも、特に若い人に読んでおいて欲しいなと思います。
目次
社畜になりやすい人の特徴
4月に新入社員になった人は、そろそろ半年目を迎える頃ですね。
まだ辞めてない人は五月病を無事に乗り越え、お盆には久しぶりに学生時代の友達と会って、お互いの近況やら、会社のコトなどに花を咲かせたのではないでしょうか。
まだほんの少し前のことなのに、あの頃は若かったよな〜なんて昔話をしてみたり。
まだまだ学生気分は抜け切らないと思いますが、イヤな上司をやり過ごすコツはつかみましたか?ノルマやプレッシャーに押し潰されてはいませんか?
いやいやノルマは達成して当り前、プレッシャーとかいう問題じゃないし。
目標や課題をクリアしていけば、輝かしい未来が開けるし、その為ならイヤな上司だって苦には感じたりしませんよ。
と、すっかり社会人思考を身につけているあなた!
ひじょうに危ないっすよ!
やる気溢れる若い時期ほど思いがちですが、早く成果を出してやろう!とか、友人や同期に差をつけてやろう!とか、
いっぱしの大人に、社会人にならないとな〜なんて、前のめりで考えがちです。
その考えは否定はしませんが、ちょっと待ってください。
そこに目的はありますか?
何のために早く成果を出したいのですか?
なぜ周りと差をつけたいのですか?
出世をするため?だとしたら出世をして何がしたいのでしょうか?
お金をたくさん稼ぐため?
お金を稼ぐのが目的なら、ガテン系や水商売の方が効率よく稼げませんか?
目的はないけど、やたら上昇志向が高い人。成果は出すべきものだという義務感が強い人。ふわっと周りに流されやすい人。これらに当てはまる場合は要注意です。
なぜなら私の若い頃にそっくりだから!です(笑)
元プロ社畜は語る・・・
私が最初に社員として働いた時の仕事は、映像制作の仕事でした。
映像系のお仕事というと、少しかっこいい響きもあるかもしれませんが、特に強く希望していた仕事でも、ましてや夢だったなんてこともありません。
そもそも仕事について深く考えてなかったし。むしろできることなら働きたくなかったし。
周りが就職活動をはじめて、あぁ自分もとりあえず就職した方がいいのかなぁという感じで、雑誌やネットを見て、何となくいいなと思った数社にエントリーして、志望動機を考えて、たまたま受かった会社に入社しました。
エントリーしてから志望動機をわざわざ考えるって、冷静に考えると順番が逆ですよね。動機があるから志望するのであって、会社を選んでから動機を考えるって…
でも今振り返って思うのですが、20歳前後で明確な夢や目的をしっかり持ってる人って少ないと思うんですよね。
もしくは夢と思ってるものは、元を辿ればただの憧れや思いつきだったりします。
俺は音楽で食っていく!私はモデルになる!とか、周囲から夢を持っててすごいねと言われそうな人だって、ほとんどの場合はリアルにイメージした夢ではなく、漠然とした想いであることがほとんどです。
だから、ただの憧れや思いつきは否定しませんし、むしろきっかけはそんなもんだと思う。
つまり、ひじょうに軽い気持ち。
問題なのは、ひじょうに軽い気持ちで入ったはずなのに、働き始めるとなぜかちゃんと仕事しなきゃ!と真面目に考えてしまうことです。
そして、いつの間にか重くなる。
面白いと感じていたら別にいいんです。イヤなこともあるけど、この仕事好きだな〜と思えていたらいいんです。
でも、くそ面白くもないのに、なぜだか真面目に働いていたとしたら、それはやばい兆候です。
すでにいわゆる社畜。その予備軍の資格ありです。
なぜ軽い気持ちで選んだ会社なのに、イヤな仕事でも真面目に続けちゃうのでしょうか。
あなたの周りにも、昔は適当な奴だったのに、いつの間に会社にコミットしちゃってる人いません?
義務感からでしょうか。日本人だからってあまり決めつけたくはないけど、日本人って割とそういう人多いと思います。
小学生から刷り込まれた日本の優秀な義務教育の賜物だと思います。
入社3年、順調に社畜化の道を進む
と、話が逸れてしまいましたが、私は軽い気持ちで選んだ会社で訳も分からず与えられた仕事をこなし続ける毎日を送っていました。
映像制作って小さい組織でやっていると、ロケハンから撮影、編集まで何でもやらなくちゃ仕事が回らないんですよね。
しかも映像の勉強をしてた訳でもないので、怒鳴られながら言われたことをこなすだけの日々。
その内、何となくカメラやpremiereを使えるようになり、営業や交渉のコツを覚えたり。仕事を任せられるようになるにしたがって、長くなる労働時間…短くなる睡眠時間…
いつの間にか会社に泊まるようになり、寝るのはレンダリングしてる間だけ、みたいな。振り返ると、いや振り返らずとも超絶ブラックな環境で1年ほど過ぎました。
そしてその頃には立派な社畜リーマンになっていたのでした。
社畜とは、その状態を指す言葉ではなく、本人のマインドです。
だから、お前社畜じゃね?と指摘したって、その人には響きません。
家畜の牛が、今日からオレ家畜やめるはとは言いません。自ら柵を飛び越えて逃げ出すことはぼぼないのです。
ほんとあいつは会社を洗脳されちまったな…状態です。
それから3年ほど、私の社畜リーマン生活は続くのですが、ある時突如終わりを告げました。
それはなぜかだったのか、記憶をたどりながら書いてみます。
私が社畜を卒業できたきっかけ
突然ブっ倒れる
ある日の夕方、久しぶりに仕事が早く終わり帰宅しようと車に乗り込んだ時のことです。
エンジンをかけたのに、車が全く発進しません。
「なんだ、動かないぞ…あれ、全然動かない…」
(その間は多分一瞬だったと思うのですかその時はすごく長く感じたのを覚えています)
そしてしばらくして気づきます。
動かないのは自分の身体だったのです!
座ったまま身体が、うんともすんともいわない。アクセルに足をかけることさえできない。
鉛のように感じたその瞬間、意識はシャットダウンされました。
つまりブっ倒れちゃったんですよね。
次にハッキリと記憶があるのは、病院のベッドの上。
でも付き添ってくれた方いわく、呼びかけには返事をしていたそうなので意識がなくなったわけではなかったみたいです。
原因は、肺気胸と肺炎でした。
とにかく高熱で意識が朦朧として動けなくなってしまったのです。過労やら睡眠不足やら積み重なって、バタっといってしまったわけですが、結局1ヶ月ほど入院しました。
入院して、数日は仕事のことを考える余裕はありませんでした。というか高熱と体調悪すぎて…
そして4〜5日たった頃、ふと思いました。
「あ、そういえば仕事どうしよ」
すると付き添いの家族が
「あ、大丈夫みたいよ」と。
「おー大丈夫なのか」と自分。
それから退院する日まで仕事や会社のことは一切考えず、というか思い浮かぶことさえありませんでした。
そして復帰した時には、すっかり社畜的思考は消え去り、仕事も代え社畜を卒業することができました。
人の支えがあってこそ
と、色々端折ったので急展開ですが、これには裏があって実は病院に運ばれた家族の作戦があったのです。
まず上司に連絡して、お見舞いは退院するまで一切こなくていいと伝えていたらしいです。
そういえばオカシイと思ってたのですが「誰もお見舞いきてくれないな〜、冷たいな〜、そんな人望なかったっけ?」と少しだけブルーになりました。笑
でも、これは仕事のことを考えさせない作戦だったらしく、一度は自分も会社のことを思い出し口にするものの、その後は見事に一切考えませんでした。
そしてもう一つ、社畜リーマン思考を脱することができた一番大きな理由があります。
それは、入院4〜5日後の
「仕事どうしよ」→「大丈夫みたいよ」→「おー大丈夫なのか」のやり取りにあります。
入院することになってしまって、会社の状況を心配して、ちゃんと仕事は問題なくまわっているいる事を聞いた時に「おー大丈夫なのか」と応えた自分。
心の声はこんな感じでした。
「あ、おれがいなくても仕事回ってるのか……‼︎」
入社して3年、あれだけハードワークして、少しはみんなにも頼られるようになっていたと思っていたけど、自分がいなくても問題ないんだという事実に少なからずショックを受けました。
同時にどっと力が抜けたように安心したのを今でも覚えています。
後になって分かったのですが、実は家族がお見舞いを断った訳も「お前がいなくて困ってる、早く復活してくれよ」という悪魔の囁きをシャットアウトするための作戦だったとのこと。
本当に人の支えに恵まれていたなと思います。
社畜リーマンにならないために覚えておいて欲しい事
私は身体を壊すまでハードワークしてしまい、それでも人の支えがあってどうにか社畜状態から抜け出すことができましたが、そうなりたくない人にぜひ覚えておいて欲しい事があります。
・会社において誰一人欠けちゃいけない人なんていない!
・その仕事は必ずしもあなたでなきゃいけない理由はない!
ということ!
「お前がいないと困るんだよ、いつも助かってるよ、君がいたからこの契約とれたんだ」
そんな甘い言葉は全て嘘っぱちです。
信じちゃいけないよ。と入社当時の自分に言いたいです。
いやもちろん、こういう声かけは必要だし、言われればモチベーション高まるのも事実だけどね。鵜呑みにして信じこんじゃダメ。ということです。
100%純粋に信じきってしまうことを、人は洗脳といいます。
そして「自分がいなきゃダメなんだ、だから我慢しよう」という真面目なあなた!
「もっと頑張らないと、できない自分が悪いんだから」という社畜なあなた!
真面目だからこそ頑張ってしまう、そんな人は思い出してください。
人は助け合う生き物。人という字はぁ…支え合ってできているということを!
自分もこのことを強く実感してから、人に頼ること、助けを借りること、仕事を任せることができるようになりました。
運悪くパワハラ上司に出会ってしまったら
一方で、自分が真面目すぎるゆえに社畜リーマンとなっているのではなく、いわゆるパワハラ上司のせいでそうなっている人もいると思います。
怒鳴られることに慣れていない人は、思考停止して考えることをやめ従ってしまうといいます。
だからその場では何も言い返せないでしょう。
さらに周りに相談することすらできない状況にまで自分を追い詰められてしまったら。。。
私はそこまでの経験をしたことがないので、良いアドバイスができませんが、結局「その上司も所詮社畜」なんです。
檻にいる動物園のサルの中のボスザルに過ぎません。檻の中の世界に過ぎないのです。世界は広いし、檻の外にもたくさんの世界がある!
コレ!という良い解決策が思い浮かびませんが、そう思っておくだけでも、ほんとにヤバい時は逃げ出すことがてきると思う。
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働く意味、夢や目的はそのうち勝手にできてくる
最初は本当の意味で明確な夢や具体的な目的なんてあるわけない、と書きました。
それは様々な経験を経て、少しずつ出来上がってくるものだと思います。
若くして夢が明確な人は、早い内に人より多くの体験、経験をする機会があったからです。
不遇な幼少期を過ごした人が人一倍のハングリー精神と志を持って、若くして成功する理由はそういうことだと思います。
だから、目的を持ちたい人はとにかく経験値を上げること。何でも飛び込んで体験をすることが近道です。
目的意識なんていいますが、それは行動の結果であって、最初から目的意識を持っている必要はありません。
だから焦らず、でもとにかくやってみる。
そうすると夢や目的、大げさにいうと生きる意味が明確になってきます。
無責任でいいから、行動大事!
最初に私は書きました。
「逃げろ!今すぐ逃げるんだ!
責任放棄したって命までとられるわけじゃない!!」
逃げるのも、会社を辞めるのも行動の一つです。
無責任は若者の特権です。
そして若者の無責任さに寛容であることが、大人の良識です。
だから今これを読んでくれている、若い真面目すぎる社畜リーマンの人は、ぜひ無責任に生きてください。
そしていつか、本当の意味での夢を見つけてください!
今悩んでいる方に少しでもお役に立てたら幸いです。
以上、おるかでした。
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