2018年の夏曲21stシングル「ジコチューで行こう!」が、6thバースデーライブで初披露されました。
そして7/14には、歌番組「TBS音楽の日」でもテレビ初披露され、いよいよ21stシングル活動期間が始まった!という感じです。
表題曲の「ジコチューで行こう!」は、SNSやネットを見るといつも以上に賛否両論あるようです。
そこで本記事では「ジコチューで行こう!」の感想と評判をまとめてみました。
また個人的な所感と考察をもとに、楽曲・歌詞・選抜メンバーからみる21stシングルの戦略、そして乃木坂46の未来を読み解いていきたいと思います。
※売上情報を先に知りたい方は「「ジコチューで行こう!」の売上は?」からどうぞ!
先日のTV披露で作曲者が分かりました。欅坂46の「エキセントリック」などを提供している音楽制作ユニットのナスカ(NAZCA)さんが担当とのことです。
(「欅坂46「エキセントリック」が名曲である理由~歌詞とその世界観を考察する~」)
目次
「ジコチューで行こう!」の感想と評価
Type-A
ネット上での反応は、ポジティブ・ネガティブ半々にわかれているようですね。
ポジティブな意見としては
「ダンスが可愛くていい」
「この曲で齋藤飛鳥のセンターは好采配」
「キャッチーで耳に残りやすい」
ポップでアイドルっぽい点が評価されているようです。
ネガティブな意見としては
「タイトルがダサい」
「乃木坂っぽくない(AKB感が強い、NMBっぽい)」
「歌詞が薄い」
ポジティブな意見の裏返しで、乃木坂46の表題曲では珍しく軽いノリの楽曲に”らしくない”と感じるファンも多いみたいです。
同時に披露されたAKB48の「センチメンタルトレイン」が、「サヨナラの意味」に似た乃木坂っぽい曲だったからか、「曲、取り替えたんじゃねーの?」なんて声もあるようです。
これまでの傾向からして、フル音源が解禁されて、MVが公開されると評価が上がるのがお決まりの流れではありますが、今回はいつも以上に評価が割れている(?)ような気がします。
「ジコチューで行こう!」の売上は?
8/8に発売された「ジコチューで行こう!」の初週売上は98.9万枚となり、オリコン週間シングルランキングで1位を獲得しました。
シングル1位獲得数は、20作連続20作目となり、モーニング娘。やSKE48を超えて「女性グループ歴代 単独2位」になったとのことです。(1位はAKB48)。
また2週目には、累計売上106.1万枚となり、17thシングル「インフルエンサー」から5作連続ミリオン突破となりました。
これから累計売上が、前作20th「シンクロニシティ」の124万枚、前々作19th「いつかできるから今日できる」の110万枚を超えられるか見所ですね。
「ジコチューで行こう!」個人的所感と考察
Type-B
ネット上での反応は、いつも以上に評価が割れている21st表題曲。
ポイントは「ド直球のアイドル曲」という点を どう捉えるか?だと思います。
「直球ストレートなアイドル曲」とは、AKBっぽい曲といっても構いません。
カップリングでは、ライブで盛り上がるポップなアイドル曲も少なくない乃木坂46ですが、表題曲にギターサウンドがメインのガールズ・ポップは、今まであまりなかったように思います。
これまで表題曲でいうと「ガールズルール」と「夏のFree&Easy」くらいでしょうか。
(「太陽ノック」は曲の展開が意外と凝っていること、「裸足でSummer」もポップではありますが、四つ打ちで今風の音作りなので、この2曲は少しテイストが違うと思っています
で、わたしが「ジコチューで行こう!」をどう思っているかと言うと
「夏らしく疾走感、明るい青春感のある曲でいいじゃん!」
とポジティブな感想を持っています。
(ライブめっさ盛り上がるでしょ!神宮行けなかったけど…
先ほど「ド直球のアイドル曲をどう捉えるか?」と言いましたが、「秋元康さんが勝負に出た」と思いました。
(いやいや、康が適当に流して作った曲でしょ…という声もありますが あえて反論。ここからは個人的見解です
まず「ド直球」ということは、乃木坂ファン以外も受け入れやすい より多くの人をターゲットにしていると言えます。
その分、確かに従来のファンの方は「ありきたり」だと思う人もいるでしょう。
ド直球とは悪く言えば予定調和、楽曲としては捻りがなく面白みのない展開であるとも言えますからね。
しかしAKB48が全盛期ちょい前に歌っていたガールズ・ポップを、このタイミングで乃木坂46が歌うことになったのはすごく興味深いです。
いわゆる乃木坂らしい曲を出していれば、無難にヒットするでしょう。
それにもかかわらず、あえて賛否が割れそうな曲を持ってくるところは秋元康さんの悪い癖でもあり、数十年に渡り第一線でヒットを出し続けている理由でもあります。
このままピークを迎え緩やかに下るか?
ここからさらに違うステージ・新しい一面を見せて、もう一歩坂を上るか?
ある意味「勝負曲」ではないかと思うのです。
キャッチーな曲で興味を持った人が、他のクオリティの高い楽曲を聞いてファンになる。
本シングルは小難しい演出をせず敷居を低くして、さらにファン層を広げようという戦略ではないかと思います。
(まぁ乃木坂ちゃんが可愛くて、良い曲歌っていればファン層なんて これ以上無理に広げなくてもいいんですけどね・・・
【関連記事】
>>>「【乃木坂46】写真集まとめ 売上ランキング~感想&解説〜」
「ジコチューで行こう!」歌詞・楽曲解説と考察
Type-C
作詞:秋元康 作曲:ナスカ
編曲:野中”まさ”雄一
「ジコチューで行こう!」は勝負曲である!
しかし「乃木坂46の表題曲としては”特異”である」という点では勝負曲だと言えますが、楽曲や歌詞の面では全くと言っていいほど勝負はしていません。
あくまで定番、王道を貫いており、前回の20th「シンクロニシティ」にあるような「客観→主観」の転換などは使われていません。
【関連記事】
>>>「乃木坂46「シンクロニシティ」の意味。感想と解説&歌詞を分析・考察してみた。」
なので正直なところ、特に言及する点はあまりないのですが・・・一応解説します。
まずはAメロ
坂を駆け上がって 肩で息しながら
強い日差しの中 入江の向こうに広がる海原
ガールズ・ポップ(ロック)の王道的なギターリフにのせて、「夏曲ですよ〜」ということをお知らせする情景描写ですね。
次に
ずっと抱えてた悔しいことが
何だか ちっぽけに見えて来た
やめよう!もう…
勢いのあるリフから白玉で転換。
誰もが一度は感じたことがある感情描写を通して感情移入を誘います。
これも定番の展開!
そしてサビは
この瞬間を無駄にはしない
人生あっという間だ 周りなんか関係ない
そうだ 何を言われてもいい
やりたいことをやるんだ
ジコチューだっていいじゃないか?
マイウェイ マイウェイ
全編を通して難しい言い回しを一切使わず、誰にでも分かりやすい言葉で「夏の解放感」を表現しています。
内容としては、青春あるあるですね。「夏だからやっちゃおう」とまでは言ってませんが、秋元康さん得意の若者が共有できる悩みと人生訓を歌詞の中心に据えています。
これもいつものパターンといえばそうなのですが、一つだけ珍しい点があります。
それは、まわりくどい表現や例えがなく、楽曲だけなく歌詞も「ド直球」なところ。
ちなみにTV披露では歌われない2番の歌詞には
「エゴサばかりしてた」「目立たないのが一番楽で」「叩かれないように」「嫌われたっていいじゃないか」
など、乃木坂46の歌詞によく出てくる ”目立たない存在に向けた言葉”も出てきます。
ファン以外の耳にも届く1番では、あくまでも誰にでも共感しやすい歌詞で勝負しようという意気込みを感じます。
ということで「ジコチューで行こう!」楽曲・歌詞は特筆すべきことはないものの、とにかく「ノリがいい」気持ちの良い曲!です。
ちなみに作曲は、欅坂46の「エキセントリック」などを提供している音楽制作ユニットのナスカ(NAZCA)さんです。(「欅坂46「エキセントリック」が名曲である理由~歌詞とその世界観を考察する~」)
そしてファン目線で面白いな と感じるところは
このノリだけを追求したような単純な楽曲を、界隈ではめんどくさい代表みたいな 齋藤飛鳥さんがセンターで歌うところが新鮮で良い!と思うのです。
(だるまさんが転んだの振り付けも めっちゃかわいい。テレビ初披露となった「音楽の日」では最後の決めポーズで照れ笑いしてしまうのも愛おしい、麗しい・・・
齋藤飛鳥さんが、 あえてキャラとは違う とにかく「ノリがいい」曲のセンターをしているというところが、この曲の妙味であり魅力と言えるのではないでしょうか。
齋藤飛鳥さんの内面の魅力を分析した記事「乃木坂46・齋藤飛鳥ってどんな子? ハーフで小顔なクズ?内面の魅力を掘り下げる。」もご覧くださいね。
「ジコチューで行こう!」選抜メンバー、MV、カップリング、予約特典など
Type-D
選抜メンバー
21stシングルの選抜メンバーは、2018年7月2日放送の「乃木坂工事中」で発表されました。
フォーメーションは前回の20th「シンクロニシティ」と同じ、7-7-7の21名(14福神)。
センターは、齋藤飛鳥さん。
2期生の鈴木絢音さん、3期生の岩本蓮加さん、梅澤美波さんが初選抜入りしています。
1列目
生田絵梨花 / 与田祐希 / 西野七瀬 / 齋藤飛鳥 (センター) / 白石麻衣 / 堀未央奈 / 山下美月2列目
秋元真夏 / 衛藤美彩 / 大園桃子 / 梅澤美波 / 岩本蓮加 / 松村沙友理 / 桜井玲香3列目
高山一実 / 斉藤優里 / 若月佑美 / 鈴木絢音 / 星野みなみ / 新内眞衣 / 井上小百合
テレビ披露では、裏センターに位置する梅澤美波さんが「あの背の高い子は誰だ?」「かわいい」と話題になっていました。
ジコチューで行こう!MVについて
「ジコチューで行こう!」MVが公式YouTubeで公開されました。
公開から1日で115万回再生を達成、前回のシングル「シンクロニシティ」の125万回には及ばないものの好調な出だしとなっています。
ベトナムのダナンを中心に撮影された乃木坂46初の海外ロケによるMV。ベトナム外務省の全面協力で、世界遺産にもなっている「ミーソン遺跡」や現地で年に一回行われる花火大会での撮影も収められています。
監督は中村太洸さん。乃木坂46のMVでは、「偶然を言い訳にして」「魚たちのLOVE SONG」「2度目のキスから」「スカウトマン」なども担当しています。
見所は何といっても、美しいベトナムの地でわちゃわちゃするメンバー達!
(裸足でSummerのMVのように途中一時停止しながら何度も見返したくなる内容です
また今回のMVでは、3期生が抜かれるシーンが多く、新しいメンバーを印象付けたいという意図も感じられます。
ただ個人的に一番印象に残ったのは、キャプテンの桜井玲香さん!
浜辺や船上でのシーンの桜井さんがとても綺麗。元々美人なのはもちろんですが、乃木坂工事中で見せるような柔らかい表情も撮れており、改めて魅力に気づかされます。
メンバーが本当に楽しそうにしていて、リラックスして撮影できたのだろうなーと感じさせます。
カップリング曲
表題曲「ジコチューで行こう!」の他に6曲収録されています。
1.「空扉」MV有り
(秋元真夏・生田絵梨花・井上小百合・岩本蓮加・梅澤美波・衛藤美彩・大園桃子・斉藤優里・白石麻衣・新内眞衣・鈴木絢音・高山一実・西野七瀬・星野みなみ・松村沙友理・山下美月・与田祐希)
「空扉」は、人気漫画のアニメ化をした劇場版「七つの大罪」主題歌となっています。
>>>「乃木坂46のアニメ・映画 主題歌の評判 〜映像タイアップとの親和性〜」
2.「三角の空き地」MV有り
(21stシングル アンダーメンバー)
3.「あんなに好きだったのに・・・」
(21stシングル 選抜メンバー)
こちらは、日本テレビ系「第38回全国高等学校クイズ選手権高校生クイズ2018」応援ソング。3年連続のタイアップはすごいですね。
4.「自分じゃない感じ」
(伊藤理々杏・岩本蓮加・梅澤美波・大園桃子・阪口珠美・佐藤楓・中村麗乃・向井葉月・山下美月・吉田綾乃クリスティー・与田祐希)
5.「心のモノローグ」MV有り
(白石麻衣・西野七瀬)
待ちに待った白西ユニット。(でも、とうとうこのカード切ってきたか…と少し複雑な気もします。でも孤独兄弟の橋本さんがいない今、圧倒的ツートップのユニットが見れるのは何にせよ楽しみです!
6.「地球が丸いなら」MV有り
(大園桃子・齋藤飛鳥・与田祐希)
各曲の収録Typeは、公式HPか各ショップの購入ページからご確認いただけます。
【早期購入特典あり】ジコチューで行こう! (TYPE-A)(DVD付)(ミニポスター(通常盤絵柄)付)予約特典、特典DVD映像、初回仕様限定盤 封入特典
特典映像
「ジコチューで行こう!」の初回仕様限定(CD+DVD)盤の特典映像は、「乃木坂仕事中」!
普段メンバーが仕事をしているところで撮影を敢行した秘蔵映像満載の映像集とのことです!!
Type別の詳細は
<Type-A>
・乃木坂仕事中 ―表題曲MVのお仕事―
・乃木坂仕事中 ―ナレーションのお仕事―
・乃木坂仕事中 ―テレビ番組のお仕事―<Type-B>
・乃木坂仕事中 ―カップリングMVのお仕事―
・乃木坂仕事中 ―舞台のお仕事―
・乃木坂仕事中 ―グラビアのお仕事―<Type-C>
・乃木坂仕事中 ―モデルのお仕事―
・乃木坂仕事中 ―ラジオのお仕事―
・乃木坂仕事中 ―イベントのお仕事―<Type-D>
・乃木坂仕事中 ―記者会見のお仕事―
・乃木坂仕事中 ―歌番組のお仕事―
・乃木坂仕事中 ―CMのお仕事―
何となくどのメンバーか予想がつきますね。
封入特典
また初回仕様限定(CD+DVD)盤の共通封入特典は
①「全国イベント参加券orスペシャルプレゼント応募券」1枚封入
②乃木坂46メンバー生写真1枚(メンバー39名×4種=全156種のうち1枚ランダム封入)
店舗別特典
Amazonはミニポスター、セブンネットは生写真です。詳細は各ショップの購入ページでご確認くださいね。
まとめ:この先の乃木坂46の行く道
通常盤
21stシングル「ジコチューで行こう!」は、「キャッチーな曲で興味を持たせて、他のクオリティの高い楽曲を聞いてファンにさせる」そんな戦略を持った曲であるように感じました。
ファン界隈では「一般ウケ」とか「国民的ヒット曲」を渇望する声もあるようですが、そのための試行錯誤の一面もあるのではないでしょうか。
(個人的には、「メンバーを消耗させてまで、一般ウケとかヒット曲はなくてもいい」と思っているので、今の乃木坂のスタンスで満足してるのですが・・・「乃木坂ヒット曲問題」については別の機会に書きたいと思います。
・・・と長々と解説しましたが、せっかくノリのいい夏曲!
ライブで盛り上がること間違いなし!でしょうから
とにかく目一杯楽しみたいですね!!
以上、おるかでした!
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