映画「あさひなぐ」部長 野上えり役は誰?伊藤万理華さんの演技力がすごい!

2017年9月に劇場公開された映画「あさひなぐ」。

人気原作コミック「あさひなぐ」の実写版で、今人気のアイドルグループ乃木坂46が出演しているということでも注目を集めました。

(まだ観ていない人は「映画「あさひなぐ」劇場情報」から公開している映画館の情報をどうぞ)

映画「あさひなぐ」の評判と感想、そして二ツ坂高校 薙刀部 部長の野上えり役を演じた伊藤万理華さんにスポットを当てて紹介します。

お断り
最初にお断りしておくと、わたくし乃木坂ファンです。作品とキャストについては、贔屓目なしに客観的にレビューするつもりですが、ところどころオタ感出てしまっていたらご容赦願いますm(__)m 
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映画「あさひなぐ」の作品情報

監督:英勉
キャスト:西野七瀬、白石麻衣、伊藤万理華、桜井玲香、松村沙友理、富田望生、生田絵梨花、中村倫也、森永悠希、角替和枝、江口のりこ 他

第60回小学館漫画賞を受賞した人気コミック「あさひなぐ」の実写映画。

監督は『ヒロイン失格』など数々の大ヒット作を手掛けてきた英勉(はなぶさ つとむ)。

高校生の部活動としてはマイナーな部類である薙刀(なぎなた)を題材に、“なぎなた”に全てをかける女子高生の青春を瑞々しく描いた作品。

キャッチフレーズは「薙刀は高校部活界のアメリカンドリーム!」

主人公は二ツ坂高校 薙刀部の新入部員・東島旭(西野七瀬)。

映画では、ひょんなことから薙刀部に入部することになった旭と憧れの先輩・宮路真春(白石麻衣)の成長と挫折、そして二人の最強のライバル國陵高校の一堂寧々(生田絵梨花)との勝負を描いた爽やか、かつホロリと感動できる映画です。

映画「あさひなぐ」の評判

(C)2017 映画「あさひなぐ」製作委員会
(C)2011 こざき亜衣/小学館

人気原作にアイドルが出演するとなると、原作ファンには厳しい目で見られて当然ですよね。

漫画やアニメの実写化は、本業の役者さんが演じても酷評されることもあるのに、アイドルとなるとなおさらです。

そんな中、今回の映画「あさひなぐ」は贔屓目なしに、演者のキャラとキャストがハマっていたのではないかと思います。

いや、やっぱりファンである以上、贔屓目はバリバリあるのですが、ホントにそんな悪くなかったと思います。

ネット上の評判を見ると、「若干詰め込みすぎのストーリー展開で心理描写が足りない」などの意見はありましたが、キャスティングについては概ね好評だったように思います。

映画のレビューサイトでも、高評価ではないものの酷評というほどではなく、アイドル映画だと思って敬遠するのはもったいないという声も多くありました。

ちなみに国内最大級の映画情報サイト・ぴあ映画生活によると、2017年9月22日、23日公開作品の“ぴあ映画初日満足度ランキング”で「あさひなぐ」は第1位に輝いています。

>>>Amazonプライムで「あさひなぐ」を観る

地味に野上っぽい人

(C)2011 こざき亜衣/小学館

割と好評だった出演者の中でも、二ツ坂高校 部長の野上えり役の伊藤万理華さんの演技は特に好評でした。

野上えりは、主人公・旭の1学年上の先輩。先代の部長ら上級生が引退した際に部長を任される。部長なのに存在が地味なのを気にしているが、ハートは熱く他の部と張り合う時や部員確保の時にはヒートアップするという存在です。

ホント”地味に”いい味を出していたと思います!

乃木坂についてよく知らない人は
「あれ、この子は乃木坂のメンバーじゃないのかな?」
「普通の役者さんかな?」と思ったのではないでしょうか。(良い意味で!)

序盤の長ゼリフも惹きつけられるものがありましたし、部長としてチームを優先する姿から、後半に自分の殻を破って上段の構えを繰り出すシーンでは涙を誘いました。

また野上えりという人物自体、部長なのに存在が地味!という設定もありますが、伊藤さんはアイドル映画にありがちな不自然なキラキラアイドルオーラを感じさせることもなく(もちろん良い意味で!!)、本当に自然に見ることができました(役に忠実!)。

野上えりの役どころは、主役ではありませんが重要な脇をしめる役です。

伊藤万理華さんの演技は、この「あさひなぐ」をアイドル作品としてではなく、純粋な映画作品としてのクオリティを高めることにすごく貢献していたと思います。

ちなみに原作者のこざき亜衣先生も絶賛。

また大の漫画好きでもあり、連載初期からの原作ファンでもあるお笑い芸人のケンドーコバヤシさんも、伊藤万理華さんの演技について「この子はすぐ女優を目指したほうがいいんじゃないかな」と言っています。

あさひなぐ 公式映画原作本 弱き者の武道 (ビッグコミックススペシャル)

ということで、個人的に助演女優賞を贈りたいと思います。おめでとう!まりか!

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伊藤万理華ってどんな子?

(C)乃木坂46LLC

二ツ坂高校 部長の野上えりを演じた伊藤万理華さんは元・乃木坂46のメンバーです。
(映画出演当時は乃木坂46メンバーでしたが、2017年12月に卒業)

ところで原作ファンの人は、乃木坂46についてあまり知らないという方も多いと思います。

乃木坂46は2011年に結成されたアイドルグループで、伊藤万理華さんはその第1期メンバーの一人です。

乃木坂46といえば、初期にセンターを務めた生駒里奈さん、本作品では宮路真春役を演じた白石麻衣さんくらいしか顔と名前は一致しないのではないのでしょうか。多少知っている方でも、主役の東島旭を演じ、雑誌non-noのモデルでもある人気メンバーの西野七瀬さん、舞台レミゼラブルやバラエティ番組にも割と出ている一堂寧々役の生田絵梨花さんくらいではないでしょうか。

だから野上えりのハマりっぷりを見て、文乃役を演じた富田望生さんと同じく役者さんかな?と勘違いした方もいるかもしれません。

勘違いした人はぜひ覚えてくださいね!

伊藤万理華さんのプロフィール

以下、簡単ではありますが伊藤万理華さんのプロフィールを紹介します。

愛称:まりっか
生年月日:1996年2月20日
血液型:O型
身長:156cm
特技:絵を描くこと、クラシックバレエ、ダンス、書道
2011年乃木坂46の1期生オーディションに合格しデビュー

最近でこそ、表題曲を歌いメディアに出演する選抜メンバーの常連となったが、初期はアンダーメンバーとして活動することが多かった(全19枚のシングルの内、11回)。

小さい頃からバレエを習っていたこともり、ダンス力が高く、アンダーではセンターを務めたり、自身がフューチャーされた映像作品はファンの間で非常に評判が高い。

また乃木坂46は、アンダーメンバーでも単独ライブを行うほど人気があります。

本来選抜メンバーと比べると人気がなくて当然のアンダーメンバーによる単独ライブを、初期の小さなライブ会場から武道館を埋めるほどにまで引っ張った立役者でもあります。

乃木坂46の中では、実力はあるのに他のメンバーの層が厚すぎて、有名メンバーほどメディアなどでスポットライトが当たることも少なく、一般的にはあまり知られることが少なかったメンバーという感じでしょうか。

でも本作の演技を見てもわかるように、その表現力は贔屓目なしに本物。

乃木坂ファンの間では以前から伊藤万理華さんの演技力の高さは周知のことですが、これまで知らなかった人も「あさひなぐ」でのまりっかの、、、(もうまりっかでいいよね?) 演技を見て、乃木坂ってこんなメンバーもいるんだ!と興味を持ってくれたらいいなと思います。

伊藤万理華さんの出演作品

実は伊藤万理華さんは、今回の「あさひなぐ」が初めての映画出演ではありません。

乃木坂46は映像・演劇に力を入れているグループで、シングルの特典などで新進気鋭の映像クリエイターを起用した「個人PV(メンバー個人が出演する短編の映像作品)」と呼ばれる映像作品を作っています。

そして伊藤万理華さんは、個人PVでも初期の頃からその高い表現力が評判でした。

監督を務めた映像クリエイターからの評価も高く、乃木坂46以外での作品に起用され出演したこともあります。

そして何と伊藤万理華さんは、世界最高峰の広告賞「カンヌライオンズ」を受賞した作品にも出演しています。

ほら、ますますまりっかに興味が湧いてきませんか?

そんな映像における表現力が抜群の伊藤万理華さんの出演作品を紹介するので、興味が出た人はぜひご覧ください。

●重力猫「GRAVITY CAT」

カンヌライオンズでGold Lionを受賞した映像作品です。
https://www.jp.playstation.com/blog/detail/5215/20170626-gd2.html

●映画「アイズ」

「リング」で有名な鈴木光司の原作を、福田陽平監督が映画化したホラー作品。
こちらも、あさひなぐ同様に言われなきゃアイドルだとは分からない演技力の高さ。

●伊藤万理華✖︎柳沢翔「ナイフ」

乃木坂46デビューシングルの個人PV作品。当時16才でデビューして間もないにも関わらず、視線の動かし方やセリフの間にセンスを感じさせます。

ちなみにこの時の監督の柳沢翔さんは、先に紹介したカンヌライオンズでGold Lionを受賞した「重力猫」の監督。柳沢さんは数々のCMやミュージックビデオ、映画「星ガ丘ワンダーランド」 監督も務めた映像クリエイターです。

重力猫もそうですが、資生堂やGoogleのCMで数々の受賞歴を持つ実力者。そんなクリエイターさんにキャスティングされること自体が、彼女の実力を証明しています。

このように演技もできる伊藤万理華さん。

先ほどは、アイドルらしくないとか、地味な・・・なんてことも言いましたが、ホントはそんなことありません!

映画の中のまりっかがアイドルらしくないのは、演者としてその作品の役になりきれている証だからであって、もちろんアイドルらしい魅力も持ってます。

オシャレで可愛い一面を知りたい人はこちらもどうぞ。

●伊藤万理華✖︎福島真希「伊藤まりかっと。」

こちらはなんと200万回以上の再生数。
期間限定といいつつ、未だにフルバージョンで公開されています。でもいつ見られなくなるか分からないので、今のうちにぜひ。

補足
この動画がきっかけで、”サロン予約アプリ『requpo(リクポ)』のPRキャラクター就任。CMオファーにつながったみたいですね。
乃木坂46伊藤万理華、話題の動画『伊藤まりかっと。』の「髪を切るシーンはガチです」

●伊藤万理華✖︎山本真希「まりっか’17」

結婚され名字が変わっていますが「伊藤まりかっと。」と同じ監督さんです。
作品としては、こちらが元祖の存在。ちょっとヘタな歌も、キュートな踊りもクセになります。

どうでしたか?

個人PVのキラキラっぷりを見ても分かるように、本当はアイドルとしての魅力にも溢れています。

アンダーでは、センターを何度か務めていますし、ダンスの表現力はメンバー随一といってもいいでしょう。実はめっちゃセンター適性もあるんですよ。

気になった人は、ぜひ過去のライブ映像などでパフォーマンスする姿を見るのもおすすめします。

まりっかの魅力。丸い子?ファッションのクセが強い子?

演技力も高くて、ダンスの表現力もある。丸顔でアイドルらしいキュートな面も持ち合わせている伊藤さんですが、魅力はそれだけではありません。

父親はグラフィックデザイナー、母親はファッションデザイナーというクリエイティブ一家に生まれた影響もあり、趣味も多様でオシャレなんです。

ただその趣味が、コケ鑑賞とか鉱石収集とか、、、かなり独特。

また決して男子ウケしないであろう高すぎるファッションセンスなど(笑)可愛さだけを求める男子には、分かりやすい人気は得づらそうな趣味をお持ちです。

乃木坂46伊藤万理華「石」への熱い思いを明かす

しかしながら、ファッション雑誌CUTiEやDESIGN&GRAPHICをテーマにした月刊MdNに連載を持つなど、センスを活かした仕事にもつながっています。

さらにアート方面の才能を活かして個展も開催。

これからアイドル以外でも活躍していく上で、この多才さは大きな武器になるのではないでしょうか。

まとめ:さらなる活躍に期待!

アンダーでの経験など、どちらかというと陽の当たる場所だけを歩んできたわけではない伊藤さんですが、乃木坂46の19枚目シングルでは、福神と呼ばれる選抜の中でもさらに選ばれしメンバーに初めて選出されています!

本人も度々「アイドルらしくない自分に悩んでいる」とインタビューなどで吐露していますが、それでも自分らしくいよう!と貫いてきた結果が、ちょうど形となって認められてきているところです。

そんな不器用なところも、何となく野上部長と重なり、感動を覚えます。

アイドルには、試練、葛藤がつきものですが、ここにきて、まりっかのストーリーが報われてきていて熱いです。

きっとファンからすれば遅すぎるくらいでしょうが、ようやく伊藤万理華さんの個性や能力、魅力が理解され正当に評価されはじめたようで何よりです。

今回「あさひなぐ」で野上えり役いいじゃん!と思った方は、是非今後もまりっかに注目してみてはいかがでしょうか。

未来の女優を青田買いできるかもしれませんよ。

以上、おるか@ただの乃木オタ でした。

映画「あさひなぐ」はAmazonプライムで視聴できます。

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●Blu-ray&DVDはこちら
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●原作も面白いです!今ならAmazonで漫画の1巻が無料で見れるみたいです
>>>「あさひなぐ(1) (ビッグコミックス)

●映画あさひなぐ主題歌の「いつかできるから今日できる」
まりっかの写ってるジャケットはTypeCです
奥から2番目!いい笑顔!

●伊藤万理華さんの写真集が発売されましたぁ!

(追記情報)
2017年10月5日(木)~10月15日(日)の期間、伊藤万理華さんの個展が開催。伊藤さんが考えるFASHION、ART、MOVIE、RADIOの展覧会「伊藤万理華の脳内博覧会」が渋谷スペイン坂「GALLERY X BY PARCO」にて開催されます。

「伊藤万理華の脳内博覧会」の詳細はこちらをご覧ください。
http://www.parco-art.com/web/gallery-x/exhibition.php?id=1150

追記:伊藤万理華さんが2017年一杯で乃木坂46を卒業することを発表しました

映画での演技が評価され単独CMも決まり、いよいよこれから!というタイミングでしたが、先日公式ブログ上で乃木坂46からの卒業を発表しました。

私、伊藤万理華はこの個展を機に
乃木坂46を卒業することに決めました。

グループに属している人間である以上、
卒業というのはいつかは決めないと
いけない事だというのは
ずっと頭にありました。

その中で、今回の脳内博覧会は
私の全てを伝え切る事のできる最高の場。
ここで卒業するのが私らしい決断だと
思ったのです。

こういうかたちで
自分を発信する機会なんて
今後なかなかないです。
脳内博覧会を通して、
自分のやりたいことを
改めてじっくり考えようと思います。

応援してくださってるファンの皆様、
こんなかたちで発表してしまって
申し訳ないです。
まだまだこれから!
と声をかけてくださった方々を
裏切るかたちになってしまっているのかな、、

そういう不安は拭いきれないけど、
最後まで私なりに何かを返せるように
努力を続けたいです。

乃木坂46としての活動は年内で終わります。
残り少なく感じますが、
メンバーとしてめいっぱい楽しみます!

伊藤万理華OFFICIAL BLOG(乃木坂46公式ブログ)より

卒業発表といったら、普通ならタイトルも「大切なお知らせ」とか、卒業に関する内容も冒頭から書くじゃないですか、普通。

でもこの卒業の文章、通常のブログかと見せかけて途中から急に始まるんですよね。

不意打ちすぎます(涙)。そういう少しシャイで、でも遊び心があってちょっと変わった部分も表現することが大好きなまりっかたるゆえんなのかな〜なんて思います。

でも正直なところファンとしては大変ショックです。。。

アンダーから始まって、とうとう福神メンバーとなり、いよいよこれからフロント、そしてセンターになるまでが彼女の乃木坂46におけるストーリーだと思っていましたし、それに相応しい実力の持ち主だったので。。。正直今はまだ残念な気持ちの方が大きいです。

今後まりっかが芸能界などに残って活動するかなどは、まだ公表されていません。でもきっと何かしらの形で、表現者と活躍してくれると思います。

そしてどんな道にせよ、伊藤万理華さんの決めた道を応援したいと思います!

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4 件のコメント

    • ありがとうございますー
      まりっか、かわいいですよね
      あさひなぐをきっかけにもっと、まりっかが知られるといいなと思いまとめました

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