仮想通貨を買うなら、最低限の基礎知識を身につけておくことは大切!
ということで、仮想通貨の仕組みや技術、用語を勉強するシリーズ第2弾。
今回は「スマートコントラクト」。
なるべく難しい表現を使わずに分かりやすく解説していきます!
前回の記事「仮想通貨の仕組みを勉強しよう「ブロックチェーン技術って何?」」もよろしかったら合わせてご覧くださいね。
誰でも理解できるように噛み砕いて説明していますので、細かな技術的解説は正確でない部分もあるかもしれないのでご了承ください。致命的な間違いがあったらご指摘願いますm(_ _)m
スマートコントラクトとは何か?(簡単解説)
ビットコインに並ぶ仮想通貨の代表「イーサリアム」のすごいところは、スマートコントラクトの機能にあると言われています。※これはビットコインには無い機能です
スマートコントラクトの「コントラクト」とは「契約」のこと。
つまりスマートコントラクトとは「契約をスマートに行うことができるプロトコル」のことです。
※プロトコルとは「コンピュータ同士が通信をする時の手順や決まりなどの約束事のこと」どんな時にどんなデータ・情報をどのような順序で送るかなどの決め事
この契約はブロックチェーン上に記録されます。
ビットコインでは「通貨の取引データ」がブロックチェーン上に記録されますが、それを拡張して「様々な契約の取引データ」をブロックチェーン上に記録できるようにしたのがスマートコントラクトです。なので、ブロックチェーン技術の特徴である 不正防止、偽造や改ざんができないというメリットも合わせ持っています。
・・・とは言っても、あまりイメージが湧かないと思うので、少し詳しく解説します。
スマートコントラクトのすごいところ!仕組みと事例
スマートコントラクトとは、契約をスマートに行うことができるプロトコルのことです。
では「スマート」とはどういうことかというと、それは「自動化」のことです。
契約の条件確認、履行までを自動的に実行させることができるのがスマートコントラクトのすごいところ。
通常、契約締結から履行するまでには人の手が必要です。
例えばアパートやマンションの賃貸契約ならば、契約書へのサイン・鍵の引き渡し・家賃の振込まで行われてはじめて契約が機能したことになります。
現状だとその都度、人の手が必要になります。また大家さんは、家賃が滞納されたら、徴収するか撤去を通告しなければなりません。
それがスマートコントラクトだと、どうなるでしょうか?
パソコン上で賃貸契約にサインすると、アプリとかでスマートキー(電子鍵)が付与されて、家賃も仮想通貨で自動引き落とし。家賃が支払われないまま数ヶ月すると、スマートキーがロックされて家に入れなくなる。
といった感じでしょうか。
ここまでの話で気付いた方もいると思うのですが、スマートコントラクトの利点はもう一つあります。
それは契約を仲介する仲介者が必要なくなるということです。
先ほどの賃貸契約の例でいうと、大家さんが直接借り手と契約して、ちゃんとお金を徴収するところまで可能になるということです。(しかも不動産屋に支払う手数料も必要なくなります)
つまり不動産屋が必要なくなるか、
なくならないにしても、不動産屋がスマートコントラクトを活用したサービスを提供することで、低コストでサービスを利用できるようになるという理屈です。
スマートコントラクトを活用したサービスに注目しよう
ということでスマートコントラクトのメリットをまとめると
・取引の煩雑なプロセスを自動化することで
・決済期間の短縮や不正の防止が可能になり
・仲介者を介さず低コストでの運用ができる
ということです。
しかしながら、先ほどの不動産屋の事例などは、よく考えるとスマートコントラクトだけでは機能しません。
スマートキーをアプリなどで提供する技術も必要ですし、家の鍵がそれに対応している必要もあります。
また家賃の引き落としまでが一つのアプリ上で完結できる方が便利ですので、実生活で使用されるには、この一連の流れが完結できる「アプリ」や「プラットフォーム」的なサービスとして提供する必要があるでしょう。
※プラットフォームとは、例えばあるサービスを動かすために必要な土台のこと。ベースとなるシステムのことです。Amazonとかフェイスブックなどもプラットフォームと呼ばれていますね。
スマートコントラクトはすごいけど、スマートコントラクトだけではダメ。
スマートコントラクトの技術は非常に便利ですが、それをいかに活用するかが重要です。
技術があっても使う場所がないと意味がないですからね。
だから、ただスマートコントラクト技術を採用しているだけではダメで、その技術を活用して生活を便利にしたり社会の役に立つサービスを提供できるかが鍵となるのです。
逆に言えば、スマートコントラクトを上手く活用したサービスや商品を開発できれば、画期的なアプリ、プラットフォーマーになれる可能性があるということです。
※スマートコントラクトを活用したアプリケーションは「Dapps」と呼ばれています。Dapps・・・注目のワードですね
イーサリアム以外の事例は?
イーサリアムが普及している理由は、ICOのプラットフォームになっているからです。
ちなみにICOとは、イニシャル・コイン・オファリングの略。仮想通貨を利用した資金調達の手段。企業や事業プロジェクトが、「独自の仮想通貨」を発行・販売することで資金調達することに使われます。
ICOで仮想通貨を発行したい場合、現状イーサリアムのERC20というトークンを発行するのが利便性が高く、イーサリアムは実質的にICOのプラットフォームとなっています。
資金の調達からトークンの発行という一連の流れ(契約)に、スマートコントラクトの技術がうってつけで、ICOに使われるため、イーサリアムは人気があるというわけです。
イーサリアム以外のスマートコントラクトを備えた仮想通貨は?
イーサリアム以外にもスマートコントラクトの技術を備えた仮想通貨があります。
それは「NEO(ネオ)」と呼ばれる仮想通貨です。
NEOについては、こちらの「【2018年】これから儲かる仮想通貨「NEO」の買い方と今後の予想」で詳しく説明していますのでご覧くださいね。
まとめ
スマートコントラクトは、契約や取引の概念を変える可能性を持った技術です。
でもその画期的な技術も、実際のサービスに実装されて、利用されなければ絵に描いた餅で終わってしまいます。
逆にいうと、実生活に使われるようなスマートコントラクトを活用したサービス(Dapps)・仮想通貨は、これから価値が上がる可能性が高いとも言えます。
実生活や社会を変えるという点に関しては、「仮想通貨革命—ビットコインは始まりにすぎない」などの本を一冊読んでおくと面白いですよ。
今後、そのような点にも注目しながら仮想通貨投資をしてみると、面白いかもしれませんね。
以上、おるかでした!
●スマートコントラクトについて、もっと深く知りたい方は
「スマートコントラクト本格入門―FinTechとブロックチェーンが作り出す近未来がわかる」もおすすめ。
コーディング以外は,金融業界の方などエンジニアでない方も無理なくお読みいただける内容です。図解とクリアな説明によって,仕事で使えるレベルの知識をスムーズに仕入れられます。
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中長期向け仮想通貨の記事はこちら
「【2018年】これから儲かる仮想通貨「NEO」の買い方と今後の予想」
「仮想通貨イーサリアムはどこまで上がるのか?ETHの将来性にかけてガチホし続けた結果・・・」
「中長期で儲ける!仮想通貨「XRB」の将来性と買い時〜2〜3倍の安定運用派の方へ〜」
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初めてで恐れ入りますが以下質問します。ある本でイーサリアムは「売り手から商品を受け取ったら、買手が送金する」との内容をブロックチエーンに書き込む事が出来ます。
つまり、売り手と買い手の両者が契約を守らない限り商品もコインが動かさないようにすることが出来る訳です。とありますがしかし現実的には売り手が商品を買手に渡さないと買手はコインを払わない可能性がありますがこの取引に関する物理的同時取引方法はどういう仕組みになりますか?アドバスを宜しくお願いします。
城寺さん
私もまだまだ勉強不足なためアドバイスになるか分かりませんが、、、全くの同時というのは有り得ないのかなと思います。
これはスマートコントラクトに限らず あらゆる契約において「どちらか片方のアクションがあって、それに対してもう片方は必ずあらかじめ定められたアクションを実行する」ということになるかと思います。自動販売機にお金を入れたら、コーラが出てくるというのも全くの同時という訳ではないので。
そしてスマートコントラクトでは、定められたアクションを「自動的に」実行するようにプログラムできることが画期的な部分かと。
この例でいうなら「売り手が商品を渡したら、買い手はコインを払う」という契約の前に「買い手のウォレットに必要なコイン残高があった場合のみ、売り手は商品を渡す」という契約と対にすれば機能するのではないでしょうか。